当研究所について: 背景、衛生検査所登録、国際的認証機関の合格認定、所有する特許
背景
当研究所代表はわが国で最も早い1970年代から、質量分析計という解像度の高い分析機器を用い、
百種類以上の代謝物を一斉に計測し有機酸血症とよばれる稀少疾患の診断を支援してきました(註1)。その経験をもとに1990年代前半に世界に先駆けて臨床に直結したメタボローム解析を始めました。現在、希少疾患の診断支援のための実用的で最も先端的な検査法と海外から評価されています。
(註1)
1977年から1983年まで久留米大学医学部のGC/MS医学応用研究施設。
1983年から2012年まで金沢医科大学人類遺伝学研究所(のちの総合医学研究所)
2012年4月1日に日本疾患メタボローム解析研究所を設立。
衛生検査所登録
登録年月日2012年3月23日 臨床検査技師等に関する法律の規定に基づき県知事より認可。
衛生検査所の名称 日本疾患メタボローム解析研究所、生化学的検査、登録番号3
久原とみ子 臨床検査技師、薬剤師、薬学博士
国際的認証機関の合格認定
当研究所は多くの疾患を検査対象としていますが、その一部に有機酸血症があります。国内では医療保険機関内の検査施設で行う有機酸分析に限り保険が適用されています。一方、海外では検査施設が国際機関から品質認証を得ているか否かが最も重要なポイントとみます。当研究所は国際的な認証機関ERNDIM (註1)の外部評価プログラムに参加し合格証を得ています。2016年度は世界の108機関が参加しましたが日本からは当研究所を含む僅か2機関だけでした。
(註1)
European Research Network for evaluation and improvement of
screening, Diagnosis and treatment of Inherited disorders of
Metabolism
日本先天代謝異常学会の精密検査施設に認定
所有する特許
名称:代謝物の異常度の取得方法、代謝異常の判定方法、及びそのプログラム、並びに代謝物の異常度の取得装置、及び代謝異常の判定に基づく診断プログラム
出願番号:特願2009-236735、登録番号:特許第5522365号、出願人:久原 とみ子